樹木希林 逝く 死生観かたり
●好きなのはギャラ交渉
私は(放射線治療で)薬はなにも飲んでいないの。で、よく人に聞かれるのよ。「夜は眠れますか?」って。「はい、よく寝ますよ」。「薬は?」「飲みませんよ」。食べる物も自由。お酒も控えていない。そうすると「じゃあ、あなたは一体なんなんですか?」って言うから「全身がんですよ」って。でもそれは事実なのよ。
知り合いのエピソードなんだけれども、海外生活が長い方なのよね。お父さんがいよいよとなったときに家族みんなで駆けつけた。で、
「パパ!」「起きてよ!」ってみんなで必死に願うじゃない。
心電図のモニターの波がツーツー、ツーーーって消えそうになると。
でもって、そうすると何か聞こえるらしくて、ツーツーってまた波が戻るんですって。
(つまり生き返るわけですね)「あぁ良かった」ってホッとして。
で、またツーーーってなると、「パパー!」「生きてぇ!」ってなる。
ところが、「パパー!」って何回も繰り返しているうちに、
だんだんみんなくたびれてきちゃったのね。(疲れるわけです)
パパーってなったときに、娘さんが「パパ!生きるのか、死ぬのか。どっちかにして!」って。
爆笑だったわね。死をテーマにした会場中が。でもわかるわよね、この気持ち? さらにこの話は続きがあって、
そのあと火葬場で待つじゃない。お骨になるまで。部屋で待っていると、1時間くらいして係の人が報告にきた。そうしたらその娘さん、「みなさーん、いまパパが焼き上がりました」って。
AERAdot.より 抜粋
面白いお話していましたよね~!
樹林語録とでも言いましょうか。
一度まとめて見たら面白いかもしれませんね。
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