あずさの恋愛ブログ

もうすぐ還暦をむかえる揺れ動く年代、同級生のほとんどは
おじいちゃんおばあちゃんになっているかも。
そうしたらまじめにやらないといけないのかしら?
女として生きることははずかしい?いろんな疑問がわいてきて
生き方そのものを問うてしまう毎日です。

逝ってしまう人たち。

この文章は、まったくもって恋愛とはかけ離れてしまうのだけれど。


今日そっと聞いたお話。



「あ~、あずささん、Tさんのところ、今日キャンセルだから。。。
 救急車で運ばれて、入院したから」


とだけ聞いた。


え?、この間まで、すごく元気そうだったのに~おかしいな?


入院てどうしたんだろう。どこが悪いんだろう。


と、いぶかしげにずうっと思っていた。


先日会ったときに、自分で作ったという木彫りのカラスの人形を


見せてくれた。それはとてもひょうきんで、なんだかTさんを彷彿とさせた。


「うまいよ~!、すごくいいよ!Tさん。」と、言った。


少し照れ気味で笑うTさん。まんざらでもなさそうだった。


市役所の人に連れてこられたというTさん、認知症も多少あり施設になじめず、
問題ばかり起こしていた。


「俺はさ~、なんか嫌われてるらしいから。。。」とか言ったりしていた。



しかしある時話をしていたら、私の実家を知っている人だということが分かった。


大昔、私の実家は手広く商売をやっていて、そこそこ地元では有名だった。


「あんた、あの家の娘さんだったんか?」といってくれた。


いまじゃ、私、こんな没落だけれど、、、、。



、、、。。そんな話ができる唯一の人だった。私は心の片隅で実はひそかに


おこがましくも思っていた。この人の世界でたった一人の味方になろうと。


誰も味方にいなくても、
私だけは絶対味方になるんだって。


だから気になって、、会社の人たちはみんな黙っているし。


思い切って管理人さんに尋ねたら


「亡くなったんだよ~」って。


「脳内出血で、脳の太い血管が切れて即死だったみたいよ」って


今日、わかった。


本当に恋愛話じゃあないんだけれど、先週までいるのが当たり前な人が


いなくなるって、


悲しくて悲しくて それは、


実はというと根っこは彼につながっていて、


私はTさんに癒されていたんだということを思い知った。


この人の味方になるとか、御大層なことを考えもしたけれど


本当のところはTさんのことを必要だった人は、私だったのかもしれないと。


必要とされてる肯定感や、承認が欲しいために、私がTさんのこと


必要だったんだよ~~って。


逝ってしまう人たちは、本当にある日突然で。